魚野真美 詩舎 夜の目撃者

詩と、その周辺について。

飛び出し太陽

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影があるく
風がしゃべる
飛び出し太陽
車に轢かれた

声が消えちゃうから
僕、手を挙げて言った
「飛び出したいんです」
飛び出し太陽
散り塵の星々
さよならお月

もう行くね、
そう言って僕は
何万光年の時間を
見つめてきた
いつだってペラペラになる準備は
できていたんだ