魚野真美 詩舎 夜の目撃者

詩と、その周辺について。

2017-01-01から1年間の記事一覧

お世話になりました2017

年の瀬いかがお過ごしですか。 ひとりゆっくりとっぷりと過ごし、いまブログを書いています。 2017年振り返るまでもないほど日々実感して参りましたが、大きな節目のとしでありました。 ■ プライベートでいえば学校へ通い出しました。 学生として再び様々な…

冬の森、街の動物。

年末です。 やるべき事がしんしんと雪の如く、降り積もってゆく、冬です。■ 年が明けた冬は 明ける前の冬と全然違うとおもう。光の角度はもちろん 土から立ちのぼるにおいとか 空気中の水の量とか それによって朝日の光が遠くまで射したりする。多分それは …

詩人に出会う瞬間

壁に木が生え枝が延び、葉が茂ってた。 木の下に車が停まる。※ ※ 詩集をよんでると 詩人に誘われ いつのまにか詩集の中、 異界のなかを歩いていたりします。 つくられた空想世界のなか。 いまいる此処と 違う惑星(ほし)であるほど愉しい。詩のなかで 詩人…

なぜ咲くか、なぜ書くか。花々と言葉が深部で絡み合うー河津聖恵詩集 『夏の花』ー

2015年、河津聖恵さんの「パルレシア―震災以後、詩とは何か」を読んだ。 3.11以後、率直に真実を語ることー「パルレシア」ーを誰しもがみな求めていると書かれている。2011年から6年。日本という列車は「見かけ上」、通常運行に務めている。1分の遅れも許さ…

初冬、ある小さき者へ捧ぐ。

※ ※ ある小さき者へ捧ぐ。 川に身を投じ 流れついた先で、生き残った者たちへ。 川底で岩肌にしがみつき 流れゆく仲間を嘲笑った者たちへ。※ ※ 最近は蟻さえもみなくなった。 それは冬になった、という理由ではない。 もう、この表層へ出る必要がなくなった…

坂の街を歩くようなリズミカルな詩群―海東セラ詩集 『キャットウォーク』―

海東セラさんの詩を初めて読んだ時 すごく嬉しかったのを覚えている。天牛蟲への感想をいただいたとき 風景のあり方についてコメントくださって 視覚的なところとか 読むときのことばのリズムとか そういったものの感知感覚が 心地よかった。気持ちよかった…

愛と欲望を慈しむマリアの言葉―ちんすこうりな詩集 『女の子のためのセックス』―

ちんすこうさんに初めてあったとき とてもキュートで素敵な方だと思った。 第一詩集『青空オナニー』がとても鮮烈で とても素直でとてもキュートでとてもジェラシーを感じたのを覚えている。 とてもが多いけれど ちんすこうさんには『とても』という言葉が似…

読むほどに身体器官と感覚が研がれてゆく―荒木時彦詩集 『NOTE 002』―

荒木さんから詩集が届く。 いつもシンプルな詩集。以前送ってくださった NOTE001もあるのだけど しばらく読めなかった 何故だろう そしてNOTE002を読んだあと すんなりとNOTE001は読めた。 何故だろう※ ※ ※荒木さんの詩は いつも散文詩 (わたしが荒木さんに…

楽しい詩集

もやもやしたら あの詩集をひらくのだ ずば抜けて色彩センスの壊れた たのしい詩集を。 幾人の詩人がもがいてがなって作ったであろう あの詩集を。私は塊魂をつくりたい。 大阪や関西の詩人らと 塊になって日本を転がってゆくような。けどいまはそれと 正反…

丘の上の冬

台風のあとの冷たい空気遠い遠い丘の上に冬が木陰で休んでる冬はときたまシャボン玉吹いて町に冷たい吐息を届けてくる。

おひるやすみ

お昼休みに、ちかくの公園にて。 計五匹やってきた。気持ちがもやもやしたときは 外に出ると気分転換になる。花や木々や街の人、空気や川 いろんな生き物たちに ひとはひと、じぶんはじぶんで それ以上も、それ以下もないと教えられます。

はじめまして※初めて来られた方へ。

来てくださった方、はじめまして。 魚野真美と申します。 このたび詩に関するブログを開設することにしました。2017年5月末に第一詩集『天牛蟲(かみきりむし)』を刊行させていただきました。 帯付きで載せてみました。 タイトルを押すと出版社である…