朝も眠るふゆの夜明け前 ちりちりと焦げる音で目が覚めるベッド脇に立てたお香は 灰のまま直立し 息絶えていた狭い部屋に充満した においとけむり 開かれることなく横たわる本 クローゼットで待つ スプリングコート 紙や服の繊維のなか ちいさくなって一緒に…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。