魚野真美 詩舎 夜の目撃者

詩と、その周辺について。

電車の音。

駅から歩いて15分位のところに住んでいる。

駅まで遠いなあ〜と思うのだけれど
夜になると、電車の音が窓から聴こえてくる。
結構大きく聴こえてくる。街がそれだけ静かになったんだな。
そしてその音を聴いてほっとする。

ここに引っ越しする前、
家の目の前に線路があって
踏切の音と電車の音が聴こえていた。
子供の頃の記憶。
電車の音が聴こえないと外へ出たら
案の定電車が線路の途中で止まってたりして
電車の音のない生活があり得なかった。

電車はみんなの脚になり得る。
そして時に誰かにとって騒音になり
誰かにとって、少なくともわたしにとっては
電車の音は無くてはならない音だったり。

生活音、といったら凄く地味なんだけど
それってほんまに染み付いてることなので
自分のリズムになってるんだろうなって思う。